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青森山田学園

鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも

作: 塚本 利佳




源為義(みなもとのためよし)の八男、為朝(ためとも)。小さい頃から乱暴者で、13歳で九州に追放されてしまうが、ここでも力を発揮し一帯を制覇し鎮西(ちんぜい)八郎(はちろう)を名乗る。身長は2mをも超える大男で、弓の名手。5人がかりでも引くことが出来ない弓を一人で軽々引くほどの怪力を備えていたという。

その豪勇さから各地には為朝の伝説が残されている。

そのひとつ、為朝はかつて疱瘡(天然痘)が流行した際にも病には罹らず、疱瘡神(疱瘡を擬神化させた悪神)を退治したという。それ以降、為朝は疫病退散の守り神として魔除けの絵にも描かれるようになる。

矢羽根に使われる猛禽類は勇気・優雅、そして不死のイメージを持つ。鷹の直線状に空を切るように飛ぶ姿と矢に命を込め放つ為朝を重ね合わせ表現した。

 

私たちは病気を恐れ、何とか罹らないようにと願っている。

疫病の神や悪鬼の仕業としていた時代でも、より良い治療法を探し求めていた人達がいる。

今現在も最前線で立ち向かう医療・介護従事者とねぶた祭を支えてくれている全ての方々に敬意と感謝を込めて。

 


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