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パナソニックねぶた会

孔雀明王(くじゃくみょうおう)役小角(えんのおづね

作: 北村 蓮明




孔雀(くじゃく)明王(みょうおう)は、孔雀が美しい姿をしながらも猛毒をもった蛇を食べ、その害から守ってくれるところから信仰を集め、人間にとって毒である苦しみや災厄、煩悩を取り除く功徳があると伝えられている。

明王の中で唯一怒りの形相ではなく、慈悲を表わした女性的な菩薩姿をしている。

(えんの)小角(おづね)は飛鳥時代の山岳呪術者で、修験道の開祖とされる。幼い頃から教わっていない梵字を書き始め、葛城の山々に繰り出しては山中をかけまわり、滝に打たれたりしていた。小角の才能を見抜いた高僧、悲( え)(かん)は「孔雀の呪法」を授ける。そして山中の修業を通してこの呪法を体得したのである。葛の衣をまとい松の葉を食し、清泉で沐浴し、世俗の汚れを落とし、不思議な力を得てゆく。前鬼、後鬼という夫婦の鬼を弟子として自在に操り、不思議な力を駆使して空や野山を駆けめぐったと言われている。

疫病、毒害、災害などあらゆる災いを除くため、神通力を得て、多くの人々を救ったのである。


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