青森県板金工業組合
呉軍の先鋒・鈴の甘寧
作: 北村 蓮明
甘寧は長江沿いの巴軍臨江の人である。若い時は遊侠を好み、無頼の仲間を集め、その頭目となって海賊まがいの乱暴を働いていた。剣を腰に弓を手にし、腰の帯に鈴をつけて闊歩していたので、人々はその音で甘寧一味が来るのがわかったという。
二十代後半、悟るところがあり、読書三昧の生活に入り、荊州の劉表に仕えるが黄祖の配下にまわされ、そこでも冷遇され呉の孫権を頼った。孫権は彼を優遇 し、旧臣と同等の扱いをした。これに感激した甘寧は、「士は己を知る者のために死す」という心境になる。得意の弓矢と抜群の勇気と智恵をもって、赤壁の戦 い、濡須口の戦い等、ひたすら第一線で健闘し、孫権江東制覇の一翼を担って働いた。蜀の関羽をもたじろがせた猛勇である。
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