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青森マルハ侫武多会

執金剛鬼 捉神

作: 竹浪 比呂央




執金剛神は、梵名をヴァジュラダラといい、ヴィジュラ(金剛杵)を執る神という意味をもつ。金剛杵とは、古代インドの武器の一種のことである。

経典には、執金剛神は常に釈迦の周囲に待していると説かれ、本来独尊で釈迦の警護にあたったとみられている。

やがて、仏とその聖域を守るために、阿・吽一対としても表され、それ故「二王」「仁王」の別名を持つようになった。又、裙(裳・モ)を腰にまとうだけの半 裸で筋骨隆々とした姿から、金剛力士とも呼ばれている。日本では、甲冑をつけた勇猛の相としても表現されており独尊の執金剛神では東大寺 法華堂(三月 堂)の像(国宝)が有名である。

ねぶたは、新たな世紀を迎えた今、人々の平和と豊かな自然を守るべく、世界の邪鬼を捉えんと身構える執金剛神の姿である。


≪ (社)青森青年会議所 2001年の大型ねぶた紹介 青森ナショナルねぶた会 ≫
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