に組・東芝

水滸伝(すいこでん)黒旋風李逵(こくせんぷうりき)

作: 北村 隆




 水滸伝豪傑(ごうけつ)百八人の一人。

 天殺星(てんさっせい)の生まれ変わりで、梁山泊(りょうざんぱく)第二十二位の好漢(こうかん)。あだ名は黒旋風で二梃(にてい)(おの)風車(ふうしゃ)のように振り回し、黒いつむじ風を思わせることからついたという。

 李逵自身の剽悍性(ひょうかんせい)とその怪力(かいりき)、色の黒さから『(てつ)(ぎゅう)』とも呼ばれる。性格は幼児がそのまま大きくなったような無邪気(むじゃき)さがあり、仲間意識が強く特に集団での乱戦(らんせん)において(すさ)まじい実力を発揮する。怪力で武芸(ぶげい)に優れた豪傑である。

 ある時、仲間の(そう)(こう)らが捕らえられ処刑(しょけい)されそうになった時、李逵は仲間と一緒に乱入し、白龍新廟(はくりゅうしんびょう)に逃げ延び江州白龍神乃(こうしゅうはくりゅうしんの)廟門(びょうもん)を二挺の斧で破壊(はかい)したという。


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