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公益社団法人 青森青年会議所

蜀漢 報恩鬼神

作: 立田 龍宝




 中国三国時代、蜀漢の武将である関羽(かんう)は義に(あつ)く、学問に長け、武勇に秀でており、身丈(みのたけ)九尺、(あご)(ひげ)二尺、鳳凰の(まなざし)(かいこ)のような眉と勇壮な人物であり、重さ八十二斤ある青龍偃(せいりゅうえん)(げつ)(とう)を自在に操ることもできた。かつて、劉備(りゅうび)曹操(そうそう)の攻撃を受け、袁紹(えんしょう)を頼って落ちのびたとき、関羽は命ぜられていた下伾城(かひじょう)を守るために捕らえられたが、曹操の手厚い礼遇を受けた。関羽は曹操軍の客将として出陣し、袁紹軍の将の顔良(がんりょう)を討ち曹操への恩に報いた後、劉備のもとへ帰り、以後数々の戦いや政務で活躍し劉備のために尽力した。最後は捕えられ処刑されてしまうが、劉備は関羽のために(とむら)い合戦をし「義」を果たそうとするのである。

 

 このような強い結びつきは、義兄弟の契りを結んだ桃園の誓いにあり、そこでは「心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん」と誓いを立てている。「義」を果たそうとする関羽の行動は、志を同じうするものが集い、ひとのため地域のために行動し、明るい豊かな社会を実現しようとする青年会議所会員と同じである。

 

 創立六十五周年という新たな節目となる今年度、改めて初心を忘れず活動し、地域社会の更なる発展へと繋げて欲しいとの願いを込めたねぶたである。


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