ねぶた愛好会
桃太郎 鬼退治
作: 諏訪 慎
桃から生れた「桃太郎」が、お婆さんから黍団子(きびだんご)を貰って、イヌ、サル、キジを従えて、鬼ヶ島まで鬼を退治に行く物語。日本のおとぎ話の一つ。
桃は、古来より「邪気を祓い不老不死の力を与える霊薬である果実」とされ、山奥に住む仙人にも桃は欠かせない存在であった。
中国の西の果てにいる仙女・西王母伝説では、王母桃とは、西王母の桃を示し、「3千年に一度だけ実をつけるとされ、その実は仙桃と呼ばれて食せば長命を得る」とされている。
桃太郎をもたらした桃は、こうした力のあるところからとも考えられる。
物語の諸説は全国各地に多く存在しますが、このねぶたは、成長した桃太郎が、「鬼ヶ島の鬼が人々を苦しめているならば、その鬼を退治するよりない」と決意し、奮戦している一幕です。