に組・東芝

決戦 川中島

作: 村元 芳遠




 十六世紀の日本は、群雄割拠の戦国時代。諸国の武将達は天下統一の夢を抱いていた。
 川中島の戦いは、十二年の長きにわたって五度展開されたのだが、名場面として有名なのが四度目の一騎討ちである。
 馬上から信玄に切り込む謙信、軍配で太刀を受け止める信玄。
 越後の龍・上杉謙信と甲斐の虎・武田信玄の戦国時代屈指の武将同士の壮絶な戦いが、終わってみれば謙信は惨澹たる損害を出し、信玄は山本勘助をはじめ多くの重臣を失っていた。
 これを機に、ともに天下統一の夢を果たせずに二人はそれぞれに歴史の表舞台から去っていくのである。
 この魅力溢れた戦国時代屈指の二人の英雄を、ねぶたに表現してみました。


≪ マルハニチロ侫武多会 2008年の大型ねぶた紹介 JRねぶた実行委員会 ≫
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