県庁ねぶた実行委員会

左甚五郎造像 「仁王」

作: 穐元 和生




 日光東照宮一の鳥居をくぐった正面に位置する三間一戸の八脚門。左右の両脇には「阿」「吽」の形相をした仁王像が二体、身長十二尺(約4m)、今にも動きだしそうな仁王像は、朱塗で表門の色と調和している。左甚五郎作である。
 左甚五郎は江戸時代から語り継がれてきた伝説の彫刻師で、高名な社寺を飾る彫刻師、茶道や和歌にも通じた宮大工の棟梁、宿賃代わりに彫り物をする庶民派 大工など、甚五郎のプロフィールは変幻自在で、一人の人物を指すものではない。当時、各地で腕をふるった名も無き工匠たちの代名詞として左甚五郎は存在す る。
 ならば、この仁王像を彫る左甚五郎をねぶたにしてみせようぞ。

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