日立連合ねぶた委員会
疫病祓い『スサノオ神話』
作: 北村 蓮明
『古事記』『日本書記』の神代の巻で神様として登場する『須佐之男命』は、伊耶那岐命と伊耶那美命から生まれた、天照大神の弟神である。
(以後記載 スサノオ)
神々の時代、スサノオは出雲の國で八俣大蛇への生贄にされそうになっていた櫛名田比売を救い出し、大蛇を退治した後に夫婦となった。
時が経ち平安、インドから伝来する『牛頭天王』と神仏習合思想にて、スサノオは牛頭天王の化身となり、いつしか日本での疫病や災いを祓う力がある守護神とされた。今でもスサノオは日本全国の神社に分布し、大切に祀られている。
ねぶたは、目に見えない毒息を吐く疫鬼に、神剣を持ち対するスサノオの勇敢な姿と、それを見守る櫛名田比売である。見送りには、斧と羂索を手に、憤怒の形相で疫病退散を祈願し睨む牛頭天王である。
昨年から世界中に感染拡大する「新型コロナウイルス」この疫病を一日も早く終息させ、安寧な世が再び訪れることを祈る。
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