青森山田学園
姫路城の刑部姫
作: 北村 隆
あまりの美しさに白鷺城と呼ばれる姫路城に古くから伝わるお話です。
この美しいお城の天守閣に妖怪が棲みついているという噂がたちました。ある日、宿直の侍たちの中の一人、森田図書は噂を確かめようと肝試しにひとり天守閣に向かっていった。
七階の戸口まで来たとき、どこからともなく青白く目は吊り上り髪は長く背の高い女が現れた。
図書は宿直の間の出来事をはなし、自ら名乗り出てここまで来た事を話した。女は図書の勇気に感心し確かに行った証拠として引きちぎられた兜の錣を手渡し、二度と来てはならぬと念をおした。
その錣は殿様が宝として宝物庫にしまっていた兜の錣であることがわかり天守閣の噂が本当であることを確信した。
その天守閣の主は「刑部姫」とよばれる姫路城の守護神で遠い神々の昔からこの地に住む国津神だったといわれる。
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