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日本通運ねぶた実行委員会

聖徳太子と酔胡王

作: 柳谷 優浩




 一に「和」をなによりも大切なものとし、いさかいをおこさぬことを根本としなさいという趣旨から始まる憲法十七条を制定したことで知られる聖徳太子は、 当時国際化が急激に進む中で、最新の仏教を中心とする文化や芸術に触れ、新しい知識、物の考え方、感じ方を素直に受けとめ理解しながら、夢と希望を胸にこ の日本を国らしい姿へと導いた。
 また、この国に「和」という心柱を据え、人はそれぞれ育ちも違えば考え方も違うことを理解し、互いに尊重し合わなければならないという人と人との「和」を重んじた人物である。
 酔胡王とは、国際化が急激に進んでいた七世紀に百済より伝来した伎楽に登場する王であり、遠く離れた国から酒、医療、芸術等といった未来の新たな情報産業文化を運ぶ存在とされていたといわれている。
 ねぶたは、伎楽の様式美と聖徳太子の姿を借りて、国境を越えた国際的な交流への感謝と喜びを表したものであり、更に、なによりも大切な「和」が世界へと広がっていくことを祈願したものである。


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