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青森自衛隊ねぶた協賛会

鉢木

作: 有賀 義弘




 ある雪の日、旅の僧が貧しい老武士、佐野源左衛門常世の家に一夜の宿を求めました。旅の僧に粟飯を出し、薪がないので大事にしていた盆栽「梅」「桜」 「松」の鉢の木を切って、囲炉裏にくべ、火を焚き、精一杯のもてなしをしました。常世は僧に自分が一族に佐野庄三十余郷の領土を押領されたこと、落ちぶれ ていても幕府に一大事が起これば一番に鎌倉に馳せ参じ、一命を投げ打つ所存であるとその覚悟を僧に話しました。
 その後、幕府から動員命令が下り常世も先を争って駆け付けました。
 常世は執権に召し出され、あの日の僧が前執権北条時頼だったことを知りました。時頼は常世の言葉に偽りがなかったことを賞し、先日の約束を果たしたこと を誉め、その志にむくいるため、奪われた佐野庄三十余郷を常世に返し与えただけでなく、薪にされた三鉢の盆栽「梅」「桜」「松」にちなんで加賀国梅田庄、 越中国桜井庄、上野国松井田庄の三つの荘園を新たに恩賞とし与えるのでした。
 今年は弟9師団が青森に駐屯して五十年にあたり、昨年の東日本大震災への教訓を活かし、日本の国家と地域の一大事には直ちに駆け付ける準備を整え、防衛任務をはじめあらゆる任務達成のため隊務に精励しつつ、引き続き地域の平和に貢献する姿を表すものであります。


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