日立連合ねぶた委員会
道成寺
作: 北村 蓮明
奥州白河の僧・安鎮は、熊野参詣のために山伏の姿となって真砂の庄司のところに宿を借りる。
この庄司の娘・清姫を僧はいとおしく想い、大きくなったら妻にして奥州へ連れて行こうなどと言った。
娘はそれを誠と思い年頃になった時、いつものように宿を借りる僧に今回こそ陸奥に連れて帰ってほしいとせがんだ。安鎮は娘が本気なのに驚き、ざれ事を悔やんだが参詣が終わると逃げ帰ってしまった。
待ちわびた娘は、素通りされたことを知ると飛ぶように後を追い、その一途な想いはいつしか憎悪となり目じりは吊り上り、口は耳まで裂け、口から吐く息は炎と化す蛇体となって道成寺に追い詰めたのである。
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