消防第二分団・アサヒビール
戸隠幻想「紅葉狩」
作: 千葉 作龍
平安時代中期、奥州に「呉葉(くれは)」という絶世の美女がいた。
やがて京に上り名も「紅葉」と改め源経基(みなもとのつねもと)の寵愛を受けるが女の儚(はかな)き野望を抱き信州戸隠山中に流されてしまった。
いつしか「紅葉」は山賊と化し人々を襲い身も心も鬼女となっていた。
やがて噂を聞いた冷泉(れいぜい)天皇は余吾(よご)将軍、平惟茂(たいらのこれもち)に紅葉退治を命じる。
絶世の美女に生まれたが故の悲しい運命か三十三年の儚い命であった。
惟茂は哀れんで「紅葉」を手厚く葬ったという。
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