青森市PTA連合会

斑鳩の太子と伎楽面[いかるがのたいしとぎがくめん]

作: 竹浪 比呂央



推古天皇の摂政として日本の礎を築き、文化の発展にも尽力した聖徳太子。

 

推古十二年(六〇四)、官吏に対する心構えとして十七条の憲法を制定した。

第一条の冒頭の句「和を以て貴しとす」は、和の貴さを述べ、無益な対立をやめ互いに協調し国家の平和を保つべしと説いたものである。

また、大陸から伝来した仏教をわが国の宗教として受容し、第二条では仏教を篤く敬うべしと説いた。

推古二十年(六一二)には、百済[くだら]の味摩之[みまし]が大陸よりもたらした伎楽を保護し、人々に教えさせるなど振興につとめた。

伎楽は中世以降に廃絶したが、その仮面は現存しており、中でも飛鳥時代のものを含む法隆寺[ほうりゅうじ]伝来の仮面は非常に貴重なものとして令和七年(二〇二五)に国宝の指定を受けている。

 

このように和の思想と新しい文化を取り入れ豊かな国づくりを目指した太子の姿勢が今こそ見直され、世界各地で起こっている戦闘が終結することを切に願い、太子の若き日の姿を伎楽面とともに表現する。

なお本作における太子の装束は、山岸涼子先生の漫画『日出処の天子』に敬意を表し、そのカバーイラストに描かれた色合いを取り入れたものである。

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