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三国志 鬼神『典韋』[さんごくし きじん『てんい』]

作: 北村 蓮明



典韋は曹操[そうそう]の忠実な護衛隊長で、八十斤の双戟を操る人並みはずれた怪力の持ち主である。

昼間は曹操の傍らに立ち、夜は隣室で休むなど、曹操の側を片時も離れずに職務を続けていた。

197年、宛城の張繍[ちょうしゅう]を討伐。敵が降参したので、いったんは和睦となったが、油断しきっていた曹操の陣営は張繍の奇襲に一気に打ち破られた。典韋は曹操の脱出を助けるとすぐに陣営に取って返し防戦にあたった。

武勇に富む選りすぐりの戦士と共に、敵兵を相手に長戟を振るい、鬼神のごとく敵を次々となぎ倒して行った。

しかし、圧倒的に敵の数は多く、奮戦むなしく全員力尽きてしまったのである。義経をかばって矢を受けた武蔵坊弁慶のような典韋の壮烈な戦闘に、敵も味方も感服し、曹操も涙を流したという。

ねぶたは、門前に仁王立ちし、孤軍奮闘する鬼神典韋の姿である。

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