NTTグループねぶた
女媧と伏羲[じょかとふっき]
作: 北村 春一

遠き神話の時代、天は傾き大地は裂け、世界は混沌に包まれていた。
そのとき現れたのが、大地の母・女媧[じょか]と、天の理を悟りし聖王・伏羲[ふっき]である。
女媧は五色の石を煉り、破れた天を補い、神亀の四つの足をもって四極を立て、再び世界が崩れぬよう大地を支えた。
かくして天地は救われ、人々は生をつなぐことを許された。
一方、伏羲は天を仰いで星の巡りを観、地に伏して山川の理を察し、八卦[はっけ]を定めて陰と陽の道を示した。
さらに人々に、結び、分かち、支え合う術を教え、家族と社会の秩序を授けたのである。
女媧が世界を救い、伏羲が世界に理を与えた。
蛇身の二神が尾を絡め円をなす姿は、天と地、陰と陽が調和し、命が巡り続ける宇宙の姿を象徴している。
このねぶたは、混沌を越え、秩序へ至る創世の物語「女媧と伏羲」を顕し、今を生きる私たちに、世界を守り、整え、未来へつなぐ力を問いかけるものである。