日本通運ねぶた実行委員会
北天金神 東日流荒吐王 [ほくてんのこんじん つがるあらはばきおう]
作: 林 広海

古代、東日流(津軽)[つがる]の地では獅子神を奉ずるアソベ族と、蛇神を祀るツボケ族が、相争っていた。
神武東征により大和国にて敗れし安日長髄彦[あびながすねひこ]は、遠く北方の東日流へと落ち延びる。安日長髄彦は両神族を統一し、やがて語り継がれる「東日流荒吐王国[つがるあらはばきおうこく]」を築き上げた。
荒吐王国は精鋭の大軍を擁し、幾度も大和国へと進軍、ついには荒吐の血を引く天皇をも擁立したと伝わる。
まさにこの時代、東日流こそ日の本の中心であった。
時は下り鎌倉初期、王家の末裔・安東氏は北の海を制する安東水軍を興し、十三湊[とさみなと](十三湖)を拠点に覇権を誇った。
しかし、1340年、突如襲った巨大津波により、栄華は一夜にして壊滅。その栄華は波に呑まれ、歴史の闇に封じられたのであった。
本ねぶたは、荒吐国王・安日長髄彦が、獅子神と蛇神を従え、東日流の地より鬼門の結界を打ち破り、いざ大和へ討ち入らんとする勇姿である。