日立連合ねぶた委員会

吉野山 桜下の別れ[よしのやま おうかのわかれ]

作: 北村 春一



平氏を討ち果たし、源平合戦の英雄となった源義経であったが、兄・頼朝との不和により、情け容赦なく追われるとなった。

静御前を伴い、逃げ延びた先は桜の爛漫たる吉野山。

しかし、当時の吉野山は女人禁制の峻厳なる修験の場。義経はこれ以上静を連れて行くことは叶わぬとり、苦渋の決断をもって別れを告げる。

再会を信じ、武士の誉れである弓を手に愛馬を駆り、孤独な旅路へと踏み出す義経。

その背を見送る静は、愛する人への尽きぬ思いと再会の願いを一振りの舞に込め、桜吹雪が舞い散る中で、涙を呑んで艶やかに舞い踊る。

本作は、たとえ離れていても互いの絆を信じ、消えることのない二人の「熱き鼓動」を表現した。

桜散る刹那の別れは、終わりではなく始まり。
この峻烈な覚悟は、暗雲を切り裂く光となり、まだ見ぬ輝かしき「未来の鼓動」を力強く伝えている。

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