青森山田学園
三貴子[さんきし]
作: 塚本利佳


日本を誕生させた神である伊邪那岐[いざなぎ]から生まれた特に貴いとされる三人の神々。
天照大御神[あまてらすおおみかみ]、月読命[つくよみのみこと]、須佐之男命[すさのおのみこと]はそれぞれ役割を与えられる。
須佐之男命は海原の統治を任せられるが言うことは聞かず、周りに天災を齎[もたら]すような神であった。
姉の治める国を追放されるが出雲に降り立ち八岐大蛇[やまたのおろち]を退治し英雄となり、出雲の国造りにも貢献し多くの子孫を残す。
月読命は夜の世界の統治を任され、月を司る。
他の二人と比べれば目立ちにくい存在だが、潮の満ち引きや農業、睡眠時間など月や夜の存在は重要なものとされ、日々の生活に大きな影響を与える力を持つ。
何度も失敗を重ねながらも、歩み続けることで大切なものを得られることを示した須佐之男命。夜間に仕事をしている人、見えないところで多くの人が仕事をしているからこそ今の環境があることを教えてくれる月読命。
天照大御神は高天原[たかまがはら]の統治を任されると共に太陽や光を司る。
人々に希望を与える明るい神であったが、弟の暴走に心を痛め、天岩戸[あまのいわと]に隠れてしまう出来事があった。世界は闇に包まれてしまうが、周りの沢山の神々が協力し、楽しい声で外へと導かれ、再び世界に光が戻る。
どんな人も生きていれば心を閉ざしたくなるような失敗もあれば、暗闇の中でもがくこともあるかもしれない。そんな時こそ周りの人に助けられたり、小さな喜びや楽しみに気づいたりすることで再び光を取り戻す。
光はいつも自分の内[なか]にある。自分の内にある輝きを忘れずに生きていれば、誰しもが誰かに希望を与えられる存在になりうるのではないだろうか。