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天下人 家康と劉邦[てんかびと いえやすとりゅうほう]

作: 北村蓮明




日本には天下泰平の世を260年もの長きにわたり築いた徳川家康[とくがわいえやす]という天下人がいる。

三河の小大名の家に生まれ、幼い頃から織田家、今川家の人質となるなど苦労して育った。

17歳で初陣。

桶狭間、三河一向一揆、三方ヶ原、小牧・長久手の戦い等々、苦難の連続であった。

にもかかわらず乗り越えられたのは、忠義心が高く、結束力が強い家臣団の存在があり、家康の人生を支え続けて来たからである。

豊臣秀吉[とよとみひでよし]の死後、関ヶ原の戦いに勝利し天下の実権を握ると江戸幕府を開いた。

戦のない世が15代将軍慶喜[よしのぶ]まで260年続くことになる。

一方中国では、天下統一を成し遂げた始皇帝が病没すると秦王朝に対する反乱が起こり、再び戦乱の時代が訪れる。

中でも戦の天才項羽[こうう]も負け続きの劉邦[りゅうほう]と熾烈な戦いを繰り広げていた。

ところが勝利をつかんだのは劉邦であった。

身分が低く酒と女が大好きな無頼漢であるが、気前が良く素直で人望がある。

張良[ちょうりょう]、韓信[かんしん]、蕭何[しょうか]を始めとする有能な家臣の補佐があったからこその勝利であった。

漢王朝初代の皇帝となり後に「高祖[こうそ]」と呼ばれる。

漢王朝はその後400年続き、その支配体制は中国王朝の基盤となる。

 

戦の絶えない世界に、一日でも早く平和が訪れますように、天下泰平の世になりますように、祈念いたします。

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