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崇徳院「血書五部大乗経」[すとくいん けっしょごぶだいじょうきょう]

作: 北村春一




平安時代中期、崇徳院は即位後政治的な対立が激化し、保元の乱で敗れ流罪となり、二度と京都に戻ることはできなかった。

崇徳院は乱により命を落とした者の慰霊のため、「五部大乗経」を写経し、京都の石清水八幡宮[いわしみずはちまんぐう]に奉納するよう使者に託したが、弟である後白河院[ごしらかわいん]によって送り返されてしまった。

孤独と絶望の中、自らの血で呪詛の言葉を書きつけ、ついには天狗と化したと伝えられている。

 

崇徳院崩御後、様々な不幸や災害が相次ぎ怨霊伝説へと結び付けられ、人々に恐れられるようになったが、現代では悪縁を断ち良縁を結ぶ守護神として祀られている。

 

我々は、歴史の中の人々の苦しみを忘れず過去の教訓を生かし、よりよい未来へとつなぐ責任がある。

 

ねぶたは怨霊と化した崇徳院の無念の思いを表現し、怒りや悲しみがいつか癒され、皆に穏やかな平和が訪れることを願う。

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