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青森開港四〇〇年 善知鳥中納言安方と龍神[うとうちゅうなごんやすかたとりゅうじん]
作: 手塚茂樹


第十九代 允恭[いんぎょう]天皇の時代。
陸奥国[むつのくに]外浜[そとがはま]の小さな村を治める善知鳥中納言安方[うとうちゅうなごんやすかた]が、国の安泰を祈る海の守護神、宗像三女神[むなかたさんじょしん]を祀り創建した善知鳥神社。
永い間民衆の心の支えとなり、日々の暮らしを今も傍で見守り続けている。
弘前藩によりこの村に港が造られたのは今から四〇〇年前。
開港から商業と漁業を中心に多くの人々が行き交う活気あふれる「みなとまち」に発展し、その後現在の青森市となった。
港と共に振興してきたこの街の姿も、悠久の時の流れの中で善知鳥神社は常に寄り添い見つめてきた。
青森市発祥の地と言われる所以である。
ねぶたは、この神社に合祀[ごうし]される航海・漁業守護の神、龍神の背に乗った善知鳥中納言安方が、ともに開港四〇〇年を寿[ことほ]ぎ、青森港のさらなる飛躍と安寧そして青森市の繁栄を願いながら悠々と令和の海を進む姿である。