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NTTグループねぶた

釈迦(しゃか)降誕(ごうたん

作: 北村 春一




 釈迦は、紀元前5~6世紀頃、ルンビニーに生まれた。

 父は釈迦族の国王である浄飯王(じょうぼんおう)、母は摩耶夫人。

 摩耶夫人は出産のために故郷に帰る途中、ルンビニーの花園で、鮮やかに咲き誇る無憂樹の一枝を手折らんとして右手を挙げた時、出産したといわれている。

 釈迦は、誕生した直後に立ち上がって7歩歩き、右手で天を、左手で大地を指差したまま「天上天下唯我独尊」と説いた。これは伝説として語り継がれている有名なエピソードである。天上天下にただ一人の、誰とも代わることのできない人間として、この命のままに尊いということである。

 この世界にはあらゆる人種が存在し、残念ながら格差や差別などもある。現在、世界ではSDGsとして、誰ひとり取り残されることなく、人類が安定してこの地球で暮らし続けることができるように、世界のさまざまな問題を整理し、解決に向けて具体的に17の目標を示している。その中のひとつに『人や国の不平等をなくそう』という目標がある。それこそが、釈迦の言葉の意味「全ての人間が平等に尊い」ということではないだろうか。

 一人一人が今できることは何なのかを考えて行かなければならないのだろう。

 ねぶたは釈迦誕生の場面を表現し、生きとし生けるもの全ての幸せを願う。

 


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