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県庁ねぶた実行委員会

波切不動(なみきりふどう

作: 大白 我鴻




 806年(大同元年)弘法大師空海は、遣唐使として派遣された中国からの帰路、嵐に遭い遭難の危機に瀕した。空海は師である恵果(けいか)から授かった(しゃく)栴檀(せんだん)の霊木で自ら不動明王を彫り、それに祈願をすると、不動明王が現れ荒れ狂う波を切り開き、航路を鎮め、無事に帰ることが出来たという。

 不動明王は右手に持つ三鈷(さんこ)(けん)で煩悩とされる「(とん)」「(しん)」「()」 の三毒(さんどく)を打ち破り、左手の五色の縄の羂索(けんさく)で悪や邪を懲らしめ、 悩み苦しんでいる人々を救い上げ、苦しみから解放させてくれると言われている。

このねぶたは、混沌とする今の世の中を、平和な未来に切り開いていくことを願うものである。

 

 


≪ 青森菱友会 2023年の大型ねぶた紹介 青森県板金工業組合 ≫
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