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NTTグループねぶた

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)木花咲耶姫(このはなさくやひめ

作: 北村 春一




 瓊瓊杵尊ににぎのみことは、天照大神あまてらすおおみかみより三種さんしゅ神器じんぎ稲穂いなほを授かり「稲を育てこの国を繁栄させるように」と託され、高天原たかまがはら(天界)から葦原中国あしはらのなかつくに(地上)へ降り立った。これを「天孫てんそん降臨こうりん」という。

 日向ひゅうが高千穂たかちほに降臨した瓊瓊杵尊は、笠沙かささみさき木花咲耶姫このはなさくやひめと出逢い妻にした。木花咲耶姫は花のように美しくはかなさを象徴しているが、火中かちゅう出産しゅっさんの説話から母親としてのたくましさも併せ持つ女神めがみである。

 生まれた三人の子の名を火照命ほでりのみこと火須勢理命ほすせりのみこと火遠理命ほおりのみことといい、その中の火遠理命は、後に日本の初代天皇となる神武じんむ天皇の祖父にあたる。

 瓊瓊杵尊には、五穀ごこく豊穣ほうじょう・国家安泰・家内安全など、木花咲耶姫には、繁栄・安産・子育てなどのご利益があり、全国各地の神社、富士山の守り神としてもまつられている。

 ねぶたは、未来の平和や繁栄を祈願し、夫婦めおとかみ三柱みはしらが新たな時代の始まりを祝う姿を表している。


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