トップページ >  アーカイブ >  大型ねぶた紹介 >  ヤマト運輸ねぶた実行委員会

ヤマト運輸ねぶた実行委員会

俵籐太と竜神

作: 北村 隆




 平安(へいあん)時代(じだい)中期(ちゅうき)瀬田(せた)唐橋(からはし)の下に()む竜神は大百足(おおむかで)(なや)まされていた。

 そこへ通りかかった田原(たわら)(とう)()秀郷(ひでさと)豪胆(ごうたん)さを見込(みこ)んで百足退治(たいじ)のため龍宮(りゅうぐう)案内(あんない)する。

 竜神に(たの)まれ三上山の大百足を退治した秀郷はお(れい)として()(そん)出世(しゅっせ)()げる名鐘(めいしょう)と米の()きることのない米俵(こめだわら)名剣(めいけん)(おく)られた。こののち田原籐太は俵籐太といわれる。

 名鐘は三井寺(みいでら)へ納められ「三井の晩鐘(ばんしょう)」といわれ、名剣は「蜈蚣(むかで)(きり)」の名で宝刀(ほうとう)として伊勢(いせ)神宮(じんぐう)所蔵(しょぞう)されている。

 いわゆる大人の龍宮伝(りゅうぐうでん)である。


≪ 消防第二分団ねぶた会・アサヒビール 2016年の大型ねぶた紹介 東北電力ねぶた愛好会 ≫
掲載画像の無断複写・転載を禁じます。