あおもり市民ねぶた実行委員会
琉球開闢神話
作: 北村 麻子
これは日本に残る、イザナギ・イザナミとは異なるもうひとつの国生みの伝説、沖縄に古くから伝わる琉球開闢神話である。
昔々、生きとし生けるものが生まれる前の話。
神の世界(ニライカナイ)にアマミキヨとシネリキヨという二人の神様が暮らしていた。
ある日二人は天帝様に瑠璃色に輝く美しい星に降り立ち、島造りをすることを命ぜられた。
そしてある植物の種を二人に託し、この種を植えてお前たちはこの星の神様になるのだ、そう告げた。
二人は天帝様から授かった矛「シマグシナー」を星のくぼみに刺しこの星に降り立ち、そこに島々を造り天帝から授かった種(稲)を植え、そして子供を授かり、その子孫が人間として繁栄していったのだという。
今年本土復帰から50周年を迎える沖縄。
世界有数の美しい自然と海に囲まれるこの島だが、第二次世界大戦の際には激戦地となり日本で唯一の地上戦が繰り広げられ、多くの犠牲者を出した。
そして今日に至るまで激動の歴史を刻み、歩んできたのである。
世界秩序が乱されつつある昨今、今一度戦争の悲惨さ、愚かさを知り、二度と同じ過ちを繰り返してはならない。
そしてこの美しい地球と平和な世の中を未来へとつないでゆく事が私達の役割ではないだろうか。
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