私たちのねぶた自主製作実行委員会
天草四郎 昇天
作: 私たち一同
関ヶ原の合戦後、九州 天草・島原の農民たちは領主からの圧政に強く不満を感じていた。
時を同じくして禁教令の下、キリシタンたちも厳しく弾圧されていた。結果、3万7千人に上る農民とキリシタンが、領主と幕府を倒すため結集し、寛永14年(1637年)10月、島原・天草一揆が起こった。
その一揆集団をまとめるため、総大将として立てられたのが16才の少年 天草四郎である。
四郎は難病を治したり、海上を歩く等数々の奇跡を起こし、人々から『キリストの生まれ変わり』『神の使者』と考えられていた。
一揆勢は島原半島にある原城に籠城して幕府軍と戦い、初めは優勢だった。
しかし戦が長引くことによる籠城疲れ、仲間割れ、また幕府軍による兵糧攻めにも遭い、次第にその勢力を失っていった。
そして寛永15年2月28日、幕府軍12万4千人による総攻撃を受け、ついに原城は落城、一揆勢は全滅、天草四郎も本丸で討ち取られたとされる。
場面は、原城決戦の最後、天草四郎が仲間たちの魂の救済を願い、祈りを捧げる様子を表したものである。
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