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公益社団法人 青森青年会議所
村上義光 錦旗奪還
作:内山 龍星





一三三三年(元弘三年)鎌倉幕府倒幕の為に戦っていた護良親王とその家臣らが熊野へと逃れる道中、敵方の土豪・芋瀬庄司に遭遇した。親王は芋瀬らの軍勢から戦わずして見逃して貰う代わりに錦の御旗を渡してその場を乗り越えることができた。遅れてやってきた親王の家臣の村上義光も芋瀬らに出くわすが、そこには錦の御旗が翻っていた。義光は激昂し「帝の御子に対して、貴様ごときがなんということを」と、敵方に奪われた御旗を取り返し、旗を持っていた芋瀬の下人をひっつかみ、四、五丈かなたに投げつけた。義光の怪力に恐れをなして芋瀬は言葉を失い、義光は自ら御旗を肩に懸けて親王一行を追いかけ無事に追いつくことができた。
最後は主君の身代わりとなって自刃するといった伝説をもつ、義を重んじた武士の物語である。

文 内山 龍星

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